妊婦健診スケジュール完全版|何週で何の検査・補助券の使い方

妊婦健診スケジュール完全版|何週で何の検査・補助券の使い方

監修: 高野恭平 病院長 / 森下重雄 副院長(操レディスホスピタル)
最終更新: 2026年5月


妊娠がわかったとき、最初の疑問のひとつが「健診は何回、何週間ごとに行けばいいの?」です。妊婦健診は赤ちゃんの発育と母体の状態を定期的にモニタリングする大切な機会ですが、費用の負担や仕事のスケジュールとのバランスに悩む方も多いです。

この記事では、妊婦健診の標準的なスケジュール・週数ごとの検査内容・補助券(受診票)の仕組みを産婦人科医が詳しく解説します。岐阜市での補助回数についても最新情報をお伝えします。


目次

  1. 妊婦健診の目的と重要性
  2. 妊婦健診の標準的なスケジュール
  3. 週数ごとの主な検査内容
  4. 妊婦健診の補助券(受診票)の仕組み
  5. 岐阜市の妊婦健診補助の内容(2026年)
  6. 自費になる可能性がある検査
  7. NIPT(出生前遺伝学的検査)について
  8. 健診を休まないことの重要性
  9. よくある質問(FAQ)
  10. 操レディスホスピタルへの受診案内

1. 妊婦健診の目的と重要性

妊婦健診は「定期的に受けたほうがいいもの」ではなく、赤ちゃんと母体の安全を守るために医学的に推奨されているものです。

主な目的:

  • 胎児の発育・心拍・位置の確認(超音波検査)
  • 母体の血圧・体重・むくみ等の管理
  • 妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病などの早期発見
  • 血液・尿検査による貧血・感染症・性感染症のスクリーニング
  • 分娩の準備(分娩方法の確認・無痛分娩の希望確認など)

厚生労働省は妊娠23週まで4週ごと、24〜35週は2週ごと、36週以降は毎週の受診を目安として示しています(厚生労働省「妊婦に対する保健指導・健康診査の実施について」)。


2. 妊婦健診の標準的なスケジュール

妊娠週数 受診頻度の目安 合計回数
〜23週(妊娠初期〜中期前半) 4週ごとに1回 約4〜5回
24〜35週(妊娠中期後半) 2週ごとに1回 約6回
36〜出産前(妊娠後期) 1週ごとに1回 約4〜5回

合計約14〜15回が標準的な目安です(双子等の多胎妊娠・ハイリスク妊娠の場合はより頻繁になります)。


3. 週数ごとの主な検査内容

初診(妊娠5〜8週ごろ)

検査 内容
超音波検査 子宮内胎嚢確認、心拍確認、妊娠週数の確定
尿検査 尿タンパク・尿糖
問診 既往歴・薬歴・家族歴

妊娠初期(〜11週)の血液検査(初回血液検査)

検査項目 目的
血液型・Rh因子 不適合妊娠の確認
血算(貧血検査) 貧血スクリーニング
梅毒検査 先天梅毒予防
HIV抗体検査 感染確認・母子感染予防
HBs抗原(B型肝炎) 母子感染予防
HCV抗体(C型肝炎) 感染確認
風疹抗体価 先天性風疹症候群リスク評価
HTLV-1抗体 成人T細胞白血病関連
クラミジア抗原 感染確認・治療
血糖 妊娠糖尿病スクリーニング

妊娠中期(16〜27週)

時期 主な検査
20〜22週 胎児形態スクリーニング超音波(大きな形態異常のチェック)
24〜28週 妊娠糖尿病スクリーニング(50gGCTまたは75gOGTT)
26〜28週 貧血再検査、血液型不規則抗体

妊娠後期(28〜35週)

時期 主な検査
32〜34週 胎位確認(逆子かどうか)、分娩方法の検討
34〜36週 B群溶血性連鎖球菌(GBS)培養検査
36週〜 ノンストレステスト(NST)、毎週の超音波・内診

毎回行われる基本検査

  • 体重・血圧の測定
  • 尿検査(タンパク・糖)
  • 浮腫(むくみ)の確認
  • 超音波による胎児心拍・発育確認(多くの施設で毎回実施)

4. 妊婦健診の補助券(受診票)の仕組み

妊婦健診の費用は全額自費になりますが、自治体からの妊婦健康診査受診票(補助券)を使うことで費用の一部または全部が補助されます。

補助券の入手方法

  1. 妊娠が確定したら住んでいる市区町村の窓口(岐阜市の場合は区保健センター等)に妊娠届を提出する
  2. 母子健康手帳と一緒に妊婦健診補助券(受診票)が交付される
  3. 受診のたびに医療機関に受診票を提出する

補助対象の基本セット

自治体によって補助回数・金額が異なりますが、国の指針では14回分の補助を目安として示しています。


5. 岐阜市の妊婦健診補助の内容(2026年)

岐阜市では、妊婦健診の費用の一部を補助する受診票を交付しています。

  • 交付回数: 14回分(妊娠初期〜出産前を網羅)
  • 補助内容: 基本健診(問診・計測・超音波・尿検査・血圧等)
  • 受け取り方: 妊娠届提出時に区保健センター等で交付

補助を超えた費用(追加の血液検査・4Dエコー等のオプション検査)は自己負担になります。

岐阜市の最新の補助内容・金額については、岐阜市健康部または母子健康手帳交付時にご確認ください(制度は変更になる場合があります)。


6. 自費になる可能性がある検査

補助券の対象外となる主な検査:

検査 内容 費用の目安
NT計測(初期胎児スクリーニング) 妊娠11〜13週の染色体異常リスク評価 5,000〜15,000円程度
胎児形態スクリーニング超音波 20〜22週の胎児形態詳細評価 5,000〜15,000円程度
NIPT(新型出生前診断) 血液から染色体数的異常を検査 70,000〜220,000円程度
4Dエコー 立体的な胎児動画の撮影 1,000〜3,000円程度
妊娠糖尿病精密検査(75gOGTT) スクリーニング陽性後の精密検査 施設による

費用については受診する医療機関に事前にご確認ください。


7. NIPT(出生前遺伝学的検査)について

NIPTは妊婦の血液から胎児の染色体数的異常(ダウン症候群・18トリソミー・13トリソミー等)を検査する方法です。

検査の特徴

特徴 内容
実施時期 妊娠10〜18週(妊娠10週以降が目安)
費用 70,000〜220,000円程度(全額自費)
検出率 99%以上(陰性的中率も高い)
留意点 確定診断ではなく確率を示す検査。陽性の場合は絨毛検査・羊水検査(確定診断)が必要

NIPTは任意の検査で、受けることを義務づけるものではありません。結果によって生じる様々な感情・意思決定について、検査前に遺伝カウンセリングを受けることが推奨されています。

操レディスホスピタルでの出生前検査についてはお気軽にご相談ください。


8. 健診を休まないことの重要性

仕事が忙しい・経済的負担が気になる・「問題ないと思うから行かなくていいか」——こうした理由で健診を受けずに妊娠を過ごすことは大変危険です。

  • 妊娠高血圧症候群は自覚症状が出にくく、健診で初めて発見されることが多い
  • 胎位(逆子)の確認遅れで分娩方法の準備が間に合わない場合がある
  • GBS陽性の見落としは新生児感染のリスクになる

妊婦健診は仕事に優先してください。事業主は就業時間内の健診受診を妨げてはならないとされています(男女雇用機会均等法第12条)。


9. よくある質問(FAQ)

Q1. 妊婦健診は何回受ける必要がありますか?

標準的には出産まで約14〜15回が目安です(妊娠週数・体調・リスクによって増えることがあります)。

Q2. 妊婦健診の補助券はいつもらえますか?

市区町村の窓口に妊娠届を提出した際に母子健康手帳と一緒に交付されます。岐阜市の場合は区保健センター等に早めに届け出ることをお勧めします。

Q3. 補助券で全額賄えますか?

補助券で賄える金額は自治体・検査内容によって異なります。基本健診は補助対象内に収まることが多いですが、追加の血液検査やオプション検査は自費になる場合があります。

Q4. 双子の場合は健診回数が増えますか?

はい。双子などの多胎妊娠はハイリスク妊娠のため、より頻繁な健診が必要です。補助回数も一般的に通常より多くなります(自治体に確認してください)。

Q5. 仕事中に健診に行ってもいいですか?

男女雇用機会均等法第12条に基づき、事業主は健診のための時間を与えなければなりません。健診を理由とした不利益な扱いは禁止されています。

Q6. NIPTは必ず受けた方がいいですか?

必須ではありません。任意の検査です。希望する場合は検査前に医師・遺伝カウンセラーに相談し、結果の意味・その後の選択についてよく理解したうえで決定してください。

Q7. 健診で問題がなければ次の健診まで受診しなくていいですか?

健診の間に気になる症状(出血・強い腹痛・胎動の減少等)があれば、次の健診を待たずに受診してください。


操レディスホスピタルへの受診案内

操レディスホスピタル
住所: 岐阜市鹿島町3丁目56番地
電話: 058-233-8811
診療科: 産科・婦人科・不妊治療

妊婦健診のスケジュール・補助券の使い方についての詳細は、初診時にご説明します。出生前検査についてのご相談もお気軽にどうぞ。


関連記事(内部リンク)


参考文献・出典

  • 厚生労働省「妊婦に対する保健指導・健康診査の実施について(2023年)」
  • 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン産科編 2023」
  • 日本産科婦人科学会「出生前遺伝学的検査NIPTに関する指針 2022」

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [
    {
      "@type": "Question",
      "name": "妊婦健診は何回受ける必要がありますか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "出産まで約14〜15回が標準的な目安です。妊娠23週まで4週ごと、24〜35週は2週ごと、36週以降は毎週受診することが推奨されています。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "妊婦健診の補助券はいつもらえますか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "市区町村の窓口に妊娠届を提出した際に母子健康手帳と一緒に交付されます。岐阜市では区保健センター等で交付されます。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "NIPTは必ず受けなければいけませんか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "いいえ、任意の検査です。希望する場合は検査前に医師・遺伝カウンセラーに相談し、結果の意味・その後の選択についてよく理解したうえで決定してください。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "仕事中に健診に行ってもよいですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "男女雇用機会均等法第12条に基づき、事業主は妊婦健診のための時間を与えなければなりません。健診を理由とした不利益な扱いは禁止されています。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "健診を休んでもいいですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "できる限り受診してください。妊娠高血圧症候群・逆子・GBS陽性など、自覚症状がなくても健診で初めて発見される異常があります。仕事より健診を優先してください。"
      }
    }
  ]
}
⚠ 個別判断は医師にご相談ください
本記事は一般的な医学情報の解説であり、特定の症状・状態に対する診断や治療方針を示すものではありません。
ご自身の状況に応じた判断は、必ず医師の診察・指示に基づいて行ってください。
操レディスホスピタルでは、女性の健康・妊娠・出産・子育てに関する診療を行っています。

RESERVATION & CONTACT

操レディスホスピタル へのご予約・お問い合わせ

岐阜市の操レディスホスピタル (NICU・産後ケア完備) では、無痛分娩・計画分娩・帝王切開・不妊治療など幅広く対応しております。お気軽にご相談ください。

📞 058-233-8811予約ガイドを見る →🌐 WEB予約 →

受付時間: 月〜土 9:00〜12:00 / 月火水金 15:30〜19:00 / 土 14:30〜17:00 (木午後・日祝休診)
住所: 岐阜県岐阜市津島町6-19

📞 電話する 📋 WEB予約する