First Step

初診の方へ

初診は予約制です。お電話でお申し込みください。

不妊治療のご予約は初回ご予約制です

はじめての診察は、問診票をもとに、過去の不妊治療の有無、ご相談の内容、開始前の検査、治療スケジュールなどを深く理解するための重要な時間です。そのため、各患者さんには十分な時間を確保しています。予約の日は、時間にゆとりを持って来院してください。

ご持参いただくもの

健康保険証

基礎体温表(記入されている場合のみ)

他院で治療されていた方は治療歴がわかるもの(メモ程度で結構です)や、紹介状(必須ではありません)をご用意ください。
治療歴用紙(PDF)

診察の流れ

  1. 健康保険証を受付でご提示ください。カルテを作成します。
  2. 問診票をご記入いただきます。
  3. 不妊カウンセラーの資格を持つスタッフ(培養士・看護師)が、症状やこれまでの治療経過、患者さまのご要望などを詳しくおたずねします。
  4. 診察室にお入りいただき当日の生理周期に合わせた検査をします。検査は、月経中、月経終了と排卵の間、排卵期、黄体期中期によって内容が異なります。
  5. 医師から検査結果の説明があります。次回の診察予約、会計を済ませ終了となります。

不妊カウンセリング

患者さまのこころのお悩みを含め、診療の内容に対する疑問や不安、今後の見通しなどについて正しい情報を知っていただき、患者さまご自身で治療が選択できますよう、資格を持つ専門スタッフがカウンセリングを行っています。(有料/15分 550円・30分 1,100円 (各税込))

  • 不妊でお悩みの方の中には次のような方も…、遠慮なくご相談ください。
  • あまり積極的には治療内容にふみ込めない方
  • 不妊治療の内容に関心がありながらついつい治療は医師任せになっている方
  • たくさんの医療情報をお持ちで治療の判断に困っている方 など

検査

6ヵ月以上タイミングを合わせて夫婦生活をしているのになかなか妊娠されないご夫婦は、ぜひ検査を受けてみましょう。
超音波診断
子宮筋腫・子宮内膜症・子宮内膜ポリープ・子宮奇形・卵巣嚢腫など、妊娠の妨げになる疾患の有無を調べます。
血液検査
基本的なホルモンの値やホルモンバランス、排卵を妨げるホルモンが出ていないか、妊娠を支えるホルモンが排卵後に十分出ているかどうかなどを調べます。また、卵巣の年齢を調べるため、AMH(抗ミュラー管ホルモン)を調べます。
子宮卵管造影検査
受精した卵(胚)の通り路である左右の卵管の通過性をみます。ヒューナーテスト排卵期のおりものと精子との相性をみます。
精液検査
精子の十分な数や運動性があるか、精子の形態についてなどを調べます。

治療

治療計画は診察結果と患者さまの希望に基づいて決定します。一緒に話し合いながら、最適な治療方針を進めていきましょう。
不妊治療はいくつかのステップに分けられます。最初のステップで妊娠しない場合は、次のステップに進み、より効果的な治療法を選択します。この進行方法を「ステップアップ治療」といいます。診察結果によっては、最初から第3段階の治療を開始することもあります。


STEP 1:タイミング療法

タイミング療法とは、自然に妊娠しづらいカップルが最初に試す不妊治療で、排卵日から最適な日を判断して性行為のタイミングを調整します。基礎体温や各種検査結果をもとに排卵日を予測します。これは、お二人にとって最も負担の少ない不妊治療のステップです。

STEP 2:人工授精法

人工授精(AIH)は、パートナーの精液を培養液で洗浄・濃縮し、妊娠しやすい時期に、特殊なチューブ(カテーテル)を使って子宮内に注入する手法です。「人工授精」という名前ですが、医師が行うのは精子を子宮内に注入する部分までで、精子と卵子が出会い受精する過程は自然妊娠と全く同じです。自然妊娠では精液が膣内に入り、精子がそこから子宮に到達するのに対し、人工授精は直接子宮に精子を注入するため、精子と卵子が出会う確率が高くなります。

STEP 3:生殖補助医療(体外受精・顕微授精)

生殖補助医療(ART)は、卵子を体外に取り出しそれを精子と受精させる技術の総称です。これには、採卵(卵子の採取)、体外受精や顕微授精(精子と卵子の体外での受精)、胚移植(受精卵(胚)を子宮内に移植すること)、そして卵子や胚の凍結保存とその解凍移植が含まれます。