凍結保存について

Cryopreservation
凍結保存について
About
凍結保存とは
凍結保存とは、胚(受精卵)や精子、卵子を超低温で保存する技術です。当院では「ガラス化凍結法(Vitrification)」を採用しており、細胞内の氷晶形成を防ぎながら急速に凍結することで、融解後も高い生存率を維持できます。
体外受精の治療において、1回の採卵で得られた複数の胚を凍結保存しておくことで、毎回採卵を繰り返す必要がなくなり、身体的・経済的な負担を軽減できます。また、2人目の妊娠を希望される際にも、凍結胚を利用することが可能です。
Embryo Freezing
胚(受精卵)凍結保存
凍結の方法と保存期間
採卵・受精
体外受精・顕微授精で良好な胚を得ます。
ガラス化凍結
ガラス化凍結法により超低温(液体窒素:-196度C)で保存します。
保存管理
胚の凍結保存期限は採卵日から1年間です。更新手続きにより延長が可能です。
凍結融解胚移植
凍結した胚を融解し、子宮に移植する方法です。凍結融解胚移植を希望される場合は、当院所定の同意書に署名・捺印し、胚移植の度に当院へ提出していただきます。現在のガラス化凍結技術により、凍結融解胚の妊娠率は新鮮胚移植と同等以上の成績が報告されています。
更新と終了・破棄
更新される場合は、下記の書類を記入の上、来院し保存延長金のお支払いをお願いいたします。終了・破棄される場合は、所定の書類を記入の上、ご持参ください。
📄 各種書類ダウンロード
胚(受精卵)の凍結保存
精子の凍結保存
Sperm Freezing
精子凍結保存
精子凍結が必要なケース
採卵日にご主人が出張や仕事などで来院できない場合や、精子の数が少なく複数回の採精が必要な場合に、あらかじめ精子を凍結保存しておくことができます。
保存期間と更新
精子の凍結保存期限は採取日から1年間です。更新される場合は、胚の凍結保存と同様に所定の書類を記入の上、来院し保存延長金のお支払いをお願いいたします。
注意事項
凍結・融解の過程で精子の運動率が低下する場合があります。そのため、凍結精子を使用する場合は、顕微授精(ICSI)を行うことが一般的です。
Oncofertility
がん生殖医療
がん生殖医療とは
がんの治療(化学療法・放射線治療・手術)は、卵巣や精巣の機能に影響を与え、将来の妊孕性(妊娠する力)が低下する可能性があります。がん生殖医療(Oncofertility)とは、がん治療の前に卵子・卵巣組織・精子を凍結保存し、将来の妊娠の可能性を残すための医療です。当院は妊孕性温存療法に関する助成の対象となる指定医療機関であり、岐阜県内で4施設しかないうちの一つです。
卵子凍結保存
排卵誘発
がん治療前に排卵誘発を行います。治療のスケジュールに応じて、ランダムスタート法などの卵巣刺激法を選択します。
採卵
できるだけ早く採卵につなげます。パートナーがいない場合でも実施可能です。
凍結保存
採卵した未受精卵子を凍結保存し、将来に備えて保存します。
卵巣組織凍結保存
卵巣組織の一部を腹腔鏡手術で採取し凍結保存する方法です。卵巣組織凍結保存は岐阜大学医学部附属病院と連携して行います。思春期前のお子さまや、がん治療までに時間的余裕がない場合にも対応できます。がん治療後に卵巣組織を体内に移植することで、卵巣機能の回復と自然妊娠の可能性が期待されます。
がん治療と妊孕性温存の両立について、主治医の先生やがん治療チームと連携しながら、最適な方法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
FAQ
よくある質問
凍結保存の期間はどのくらいですか?
原則として1年間で、更新手続きにより延長が可能です。
凍結した胚の妊娠率は新鮮胚と比べてどうですか?
現在のガラス化凍結技術により、凍結融解胚の妊娠率は新鮮胚移植と同等以上の成績が報告されています。
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受付時間: 月〜土 9:00〜12:00 / 月火水金 15:30〜19:00 / 土 14:30〜17:00(木午後・日祝休診)
