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Louis Kano Column

おりもの 異常 完全ガイド|色別・においの判断と受診目安

監修:操レディス ルイかのう院更新:2026.07.02

「おりものの色がいつもと違う」「においが気になる」「量が急に増えた」。おりものの変化は、膣・子宮・卵巣の状態を反映するバロメーターです。正常なおりものとはどのようなものか、異常なおりものにはどんな原因があるのかを正しく知ることで、受診すべきタイミングを適切に判断できます。本記事では、おりものの色・量・においの変化を分かりやすく解説します。

1. 正常なおりものとは

おりものは、子宮頸管・子宮内膜・膣壁からの分泌物が混ざったものです。自浄作用(膣の酸性環境を保ち細菌感染を防ぐ)を持つ重要な体液です。

正常なおりものの特徴

項目正常の範囲
色透明〜白色・やや黄みがかったクリーム色
量少量〜中量(日によって変動あり)
においにおいほぼ無臭〜かすかな酸味(乳酸菌によるもの)
性状サラサラ〜やや粘稠。乾燥すると黄みがかることもある

おりものが乾燥すると下着に黄色っぽく見えることがありますが、これは正常です。

2. 月経周期とおりものの変化

おりものの量・性状は月経周期を通じて変化します。

月経周期の時期おりものの特徴
月経直後(低温期前半)少量・やや粘稠
排卵前後(排卵期)量が増える・透明で糸を引くような粘稠(最も多い)
排卵後〜月経前(黄体期)白色〜クリーム色・やや粘稠・量が減る
月経直前少量・白濁〜クリーム色

排卵期のおりものが多く「卵白状」になるのは正常で、妊娠しやすい時期のサインでもあります。

3. 色別・状態別の異常おりもの一覧

おりものの状態考えられる主な原因受診必要度
透明・白色(通常量)正常不要
透明・卵白状(排卵期)正常(排卵サイン)不要
白色・チーズ状・かたまりカンジダ腟炎要受診
黄色・黄緑色・泡状トリコモナス腟炎・細菌性腟炎・淋菌感染要受診
緑色・膿状淋菌感染症・細菌性腟炎の重症早急に受診
灰色・魚臭いにおい細菌性腟炎(BV)、ガルドネレラ感染要受診
薄い茶色・ピンク(少量)生理前後・排卵出血・着床出血低(繰り返す場合は相談)
茶色・血が混じる(繰り返す)不正出血・ポリープ・頸がん等高(要受診)
鮮血・多量の出血不正出血・子宮疾患等高(要受診)
量が極端に多い(水っぽい)腟炎・子宮体がん等高(要受診)

4. においの異常と考えられる原因

においの特徴考えられる原因
酸っぱいにおい(乳酸菌による)正常
生臭い・魚のような強いにおい細菌性腟炎(BV)——最も多い原因
甘いにおい・パン酵母のようなにおいカンジダ腟炎
膿のような・腐敗臭重篤な細菌感染・子宮頸がん等
血液の鉄っぽいにおい不正出血が混じっている

悪臭が強い・においが続く場合は必ず婦人科を受診してください。

5. おりもの異常の主な原因疾患

カンジダ腟炎

  • 特徴: 白色・チーズ状(カッテージチーズ状)のおりもの+強いかゆみ
  • 原因: カンジダ属(真菌)の異常増殖。抗生物質使用後・免疫低下・睡眠不足で起こりやすい
  • 治療: 抗真菌薬の膣錠・外用薬(処方には医師の判断が必要)

細菌性腟炎(Bacterial Vaginosis: BV)

  • 特徴: 灰色〜白色のおりもの+魚臭いにおい(特性有)
  • 原因: 正常な乳酸菌(ラクトバチルス)が減少し、嫌気性菌(ガルドネレラ等)が増殖
  • 治療: 抗菌薬(メトロニダゾール等、処方には医師の判断が必要)

トリコモナス腟炎

  • 特徴: 黄緑色・泡状のおりもの+強いかゆみ・灼熱感
  • 原因: トリコモナス原虫への感染(性感染症)
  • 治療: 抗原虫薬(メトロニダゾール等、処方には医師の判断が必要)。性パートナーも同時治療が必要

クラミジア子宮頸管炎

  • 特徴: 量が多い・水っぽいおりもの(無症状のことも多い)
  • 原因: クラミジア・トラコマチスへの感染(最も多い性感染症)
  • 治療: 抗菌薬(アジスロマイシン等、処方には医師の判断が必要)。性パートナーも治療が必要
  • 注意: 放置すると不妊・子宮外妊娠のリスク

淋菌感染症

  • 特徴: 黄色〜黄緑色の膿状おりもの
  • 原因: 淋菌への感染(性感染症)
  • 治療: 注射用抗菌薬(処方には医師の判断が必要)

萎縮性腟炎(閉経後)

  • 特徴: 量が増える・水っぽい・かゆみ・性交痛
  • 原因: 閉経後のエストロゲン低下による膣粘膜の萎縮
  • 治療: 局所エストロゲン製剤等(処方には医師の判断が必要)

6. 受診すべきサイン

以下に1つでも当てはまる場合は婦人科を受診してください。

  • おりものの色が黄色・緑・灰色など普段と大きく異なる
  • 強いかゆみ・灼熱感・外陰部の赤みがある
  • 強い悪臭(生臭い・腐敗臭)がある
  • 量が急に増えた・ずっと続いている
  • 血が混じるおりものが繰り返す
  • 下腹部痛・発熱・排尿時の痛みを伴う
  • 性感染症の可能性がある(パートナーが感染等)

7. 日常のケアとNG行動

正しいデリケートゾーンのケア

  • 洗い方: ぬるま湯で優しく洗う。膣内は洗わない(洗いすぎると正常な乳酸菌が減少する)
  • 石鹸: デリケートゾーン専用の低刺激石鹸を使用する(弱酸性)
  • ナプキン・おりものシート: こまめに取り換える。長時間の使用で蒸れて菌が増殖しやすい
  • 下着: 通気性のよい綿素材を選ぶ

NG行動

  • 膣洗浄(ウォシュレットの膣内洗浄・膣内洗浄器): 正常な常在菌を除去し、腟炎を引き起こすリスクがある
  • きつい化学繊維の下着: 蒸れ・かぶれの原因
  • 抗生物質の不適切な使用: カンジダ腟炎を誘発しやすい

8. ルイかのう院でのおりもの相談

「おりものの色やにおいが気になる」「かゆみがある」「パートナーが性感染症と言われた」など、デリケートな悩みでも安心してご相談ください。ルイかのう院(岐阜市)では、感染症検査・腟炎の治療に対応しています。

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9. FAQ よくある質問

Q1. おりものが多いのですが、病気ですか?

A. おりものの量は個人差が大きく、排卵期や妊娠初期に多くなるのは正常です。色・においに変化がなく、かゆみ・痛みもない場合は多くの場合正常範囲内です。急激に増えた・他の症状を伴う場合は受診を検討しましょう。

Q2. おりものシートをずっとつけていても大丈夫ですか?

A. おりものシートは便利ですが、長時間使用すると蒸れて細菌が繁殖しやすくなります。こまめに取り換えるようにしましょう(最低でも1日2〜3回)。

Q3. カンジダ腟炎は性感染症ですか?

A. カンジダ腟炎は必ずしも性行為で感染するものではなく、体内の常在菌(カンジダ)が免疫低下・抗生物質使用・ストレス等で異常増殖することで発症します。ただし、性行為による感染もあります。

Q4. クラミジアに感染しているか不安です。どうしたらいいですか?

A. クラミジアは無症状のことが多い性感染症です。パートナーが感染した・心当たりがある場合は、婦人科でクラミジア検査(おりもの検査)を受けることをお勧めします。

Q5. おりものの異常があっても妊娠できますか?

A. 腟炎・性感染症は早めに治療すれば多くの場合妊娠に影響しません。ただし、クラミジアを放置すると卵管炎・不妊の原因になることがあります。妊活中は特に早めの受診をお勧めします。

受診・お問い合わせ

ルイかのう院(岐阜市)

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参考文献・出典

  • 日本産科婦人科学会「腟炎・外陰炎の診療ガイドライン」
  • 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2023」
  • 厚生労働省「性感染症に関する情報」
  • Sobel JD. (2016) “Recurrent vulvovaginal candidiasis.” Am J Obstet Gynecol 214(1):15-21.

監修・最終更新

  • 監修: 森 美奈子(産婦人科 / ルイかのう院 院長)
  • 監修コメント: おりものの不快感は多くの方が経験するものです。気軽にご相談ください。
  • 最終更新: 2026年7月

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