重要WEB予約は現在準備中です。ルイかのう院は現在、ご予約に空きのある日が多くなっています。お電話(058-214-6160)でお気軽にお問い合わせください。
Louis Kano Column

不正出血 完全ガイド|原因・受診目安・ピル服用中の対処

監修:操レディス ルイかのう院更新:2026.07.02

「月経以外の時期に出血がある」「性交後に出血する」「ピルを飲んでいるのに出血が続く」。不正出血とは月経以外の時期に性器から出血する状態のことで、原因は多岐にわたります。軽い出血でも「何かの病気かも」と不安になる方も多いと思います。本記事では、不正出血の原因・受診目安・ピル服用中の対処法をわかりやすく解説します。

1. 不正出血とは何か|定義と種類

不正出血(異常子宮出血)は医学的には「Abnormal Uterine Bleeding (AUB)」と呼ばれ、以下のように分類されます。

種類説明
月経間出血月経と月経の間の時期に出血が見られる
性交後出血性交後に出血が起こる(接触出血)
不規則な出血月経の周期・量・期間が不規則に変化する
閉経後出血閉経後に出血が見られる(要注意)
妊娠中の出血妊娠中の出血(別途対応が必要)

不正出血は「一時的・軽度」のものから「疾患のサイン」となるものまで幅広くあります。

2. 不正出血の原因一覧|代表的な原因をまとめて解説

不正出血の原因は一つではなく、ホルモンのゆらぎによる一時的なものから、治療や精密検査が必要な病気まで幅広くあります。ここでは、よくある原因を分けすぎずに整理して確認します。

ホルモンバランスの乱れ
ストレス・急激な体重変化・睡眠不足・旅行・強い運動などにより、視床下部—下垂体—卵巣の軸が乱れ、排卵障害や黄体機能不全が起こります。その結果として月経周期が乱れ、不正出血が見られます。

排卵期出血
排卵に伴い少量の出血が起こることがあります(排卵出血)。月経周期の中間頃(排卵日前後)に1〜2日間、薄いピンク〜茶色の少量出血が見られます。多くの場合は正常範囲内ですが、繰り返す場合は受診を。

着床出血
妊娠初期(受精後6〜10日頃)に少量の出血が起こることがあります。妊娠の可能性がある場合は、市販検査薬や婦人科受診で確認しましょう。

原因特徴的な症状詳細
子宮頸管ポリープ性交後出血・接触出血・少量の不正出血子宮頸管ポリープ ガイド
子宮内膜ポリープ不規則な出血・月経量増加超音波・子宮鏡検査で診断
子宮筋腫過多月経・不正出血・月経間出血子宮筋腫 完全ガイド
子宮内膜症月経前後の不正出血・月経痛子宮内膜症 完全ガイド
子宮頸がん性交後出血・不正出血・悪臭のあるおりもの早期受診が重要
子宮体がん閉経後出血・不規則な出血閉経後の出血は特に要注意
性感染症(クラミジア等)不正出血・おりものの変化・下腹部痛検査・治療が必要
卵巣嚢腫・卵巣がん不規則な出血・下腹部の腫瘤感超音波で確認
低用量ピル・黄体ホルモン製剤・抗凝固薬スポッティング・不規則な出血・月経量増加服用中の薬との関連を医師に相談

薬剤による出血

薬剤出血の特徴
低用量ピル(特に飲み始め・飲み忘れ後)スポッティング・消退出血
黄体ホルモン製剤不規則な出血
抗凝固薬月経量増加・不正出血

3. 出血の状態別チェック表

出血の状態考えられる原因受診必要度
月経周期中間に少量・1〜2日排卵出血(正常範囲内)、ポリープ低〜中(繰り返すなら相談)
性交後に毎回出血子宮頸管ポリープ・頸がん・炎症高(要受診)
月経量が急に増えた子宮筋腫・子宮内膜ポリープ高(要受診)
2週間以上続く出血ホルモン異常・器質性疾患高(要受診)
閉経後の出血子宮体がん・萎縮性腟炎非常に高(早急に受診)
悪臭・かゆみ・下腹部痛を伴う性感染症・骨盤内炎症性疾患高(要受診)
ピル飲み始め数日〜数週スポッティング(正常反応)低(3か月以上続けば相談)
ピル飲み忘れ後スポッティング・消退出血低〜中

4. 受診すべきサイン

以下に1つでも当てはまる場合は、早めに婦人科を受診してください。

  • 閉経後に出血が見られる
  • 性交後に毎回・繰り返し出血する
  • 出血が2週間以上続いている
  • 出血量が増えている・激しくなっている
  • 強い下腹部痛・発熱・悪臭を伴う
  • 妊娠の可能性がある時期に出血がある
  • 不規則な出血が3か月以上続いている

5. ピル服用中の不正出血への対処

低用量ピルを服用中は、以下のような不正出血が見られることがあります。

よくあるケース(多くの場合は正常な反応)

状況出血の特徴対処
飲み始めから1〜3か月少量のスポッティング(茶色・少量)継続服用で改善することが多い
飲み忘れ後スポッティング〜月経様出血飲み忘れへの対処を行う
偽薬服用期間(28日タイプ)外消退出血正常反応

受診が推奨されるケース

  • スポッティングが3か月以上続く
  • ピル服用中に突然大量出血がある
  • 出血量が増えている
  • 下腹部痛・発熱を伴う出血

ピルの飲み忘れと不正出血については低用量ピルの飲み忘れ 対処法を、ピルの種類変更については低用量ピルの副作用 完全ガイドをご参照ください。

6. 婦人科での検査・診断

問診で確認する主な内容

  • 出血の時期・量・性状(色・においなど)
  • 最終月経の日付・月経周期
  • 性交歴・妊娠の可能性
  • ピルなどの服薬状況
  • 既往歴・家族歴

主な検査

検査目的
内診・膣鏡診子宮頸管・膣の視診
超音波検査子宮・卵巣の形態評価(ポリープ・筋腫・嚢腫等)
子宮頸がん細胞診頸部がんのスクリーニング
子宮体がん細胞診内膜がんのスクリーニング(閉経後・高リスク者)
クラミジア・淋菌検査性感染症の除外
血液検査ホルモン値・貧血の評価
子宮鏡検査ポリープ・内膜病変の直接観察(必要時)

7. 治療法の概要

不正出血の治療は原因によって異なります。

原因主な治療法
ホルモンバランスの乱れ低用量ピル・黄体ホルモン療法・生活習慣改善
子宮頸管ポリープ外来での切除(局所麻酔不要のことが多い)
子宮内膜ポリープ子宮鏡下切除
子宮筋腫薬物療法または手術(状況による)
子宮内膜症ジエノゲスト・ピル・手術(状況による)
性感染症抗菌薬治療
子宮頸がん・体がん専門医療機関での診断・治療

8. ルイかのう院での不正出血診療

ルイかのう院(岐阜市)では、不正出血の原因を丁寧に調べて適切な対応をしています。「気になる出血がある」「ピルを飲んでいるのに出血が続く」などのご相談をお気軽にどうぞ。

関連コラム

9. FAQ よくある質問

Q1. 不正出血が1日だけ少量ありました。受診が必要ですか?

A. 排卵期出血や着床出血など、1〜2日の少量出血で繰り返さない場合は経過観察で問題ないことが多いです。ただし、繰り返す・量が増える・他の症状を伴う場合は受診をお勧めします。

Q2. 閉経後に少し出血しました。急いで受診すべきですか?

A. 閉経後の出血は萎縮性腟炎などの良性疾患のこともありますが、子宮体がんの初期症状としても現れるため、早めに婦人科を受診することを強くお勧めします。

Q3. ピルを飲み始めて3か月経つのにスポッティングが続きます。

A. 飲み始めから3か月以上スポッティングが続く場合は、ピルの種類変更を含めて担当医にご相談ください。プロゲスチンの種類を変えることで改善するケースがあります。

Q4. 性交後に毎回出血します。どんな病気の可能性がありますか?

A. 性交後出血(接触出血)が繰り返す場合は、子宮頸管ポリープ・子宮頸がん・頸管炎などの可能性があります。早めに婦人科を受診して検査を受けてください。

Q5. 不正出血があっても妊娠の可能性はありますか?

A. 妊娠初期の着床出血が不正出血と見られることがあります。妊娠の可能性がある場合は妊娠検査薬を使用し、陽性の場合は産婦人科を受診してください。

受診・お問い合わせ

ルイかのう院(岐阜市)

  • 電話予約: 058-214-6160
  • ご予約: お電話で承ります(ご予約のご案内。WEB予約は現在準備中です)

参考文献・出典

  • 日本産科婦人科学会「異常子宮出血(AUB)の診療ガイドライン」
  • 厚生労働省「子宮体がん・子宮頸がん検診」
  • Munro MG et al. (2018) “The FIGO Classification of Causes of Abnormal Uterine Bleeding.” Int J Gynaecol Obstet 143 Suppl 1:1-2.
  • ACOG Committee Opinion “Management of Abnormal Uterine Bleeding Associated with Ovulatory Dysfunction” (2013, reaffirmed 2021)

監修: ルイかのう院 婦人科医師|最終更新: 2026年5月

ルイかのう院のご案内

あわせて読みたい

Reservation

ご予約・ご相談

受付 月・火・木・金・土 9:00〜12:00 / 14:00〜17:00(水日祝休診)
WEB予約は現在準備中です。お電話でご予約ください。

電話するLINEWEB予約準備中