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女性ホルモン検査ガイド|何が分かる?保険適用は?

岐阜市ルイかのう院の女性ホルモン検査を解説。エストロゲン・黄体ホルモン・FSH・LHなど検査項目の意味、保険適用の条件、採血のタイミング、結果の見方まで婦人科医が丁寧に解説します。

女性ホルモン検査ガイド|何が分かる?保険適用は? — ルイかのう院

「生理不順が続いている」「不妊を心配している」「更年期かもしれない」——こうした悩みの多くは、女性ホルモンの状態を調べることで原因を把握する手がかりが得られます。女性ホルモン検査は、数mlの採血だけで行える比較的シンプルな検査ですが、測定するホルモンの種類・採血のタイミング・結果の解釈にはいくつかの知識が必要です。岐阜市のルイかのう院では、生理不順・不妊・更年期・ホルモンバランスの乱れなど様々な悩みに対応した女性ホルモン検査を実施し、検査結果をもとに一人ひとりに合った診療方針を提案しています。


目次

  1. 女性ホルモンとは(エストロゲン・黄体ホルモンの役割)
  2. 女性ホルモン検査で分かること
  3. 主な検査項目と基準値
  4. 採血のタイミング(周期との関係)
  5. 保険適用と費用の目安
  6. 検査結果の見方と次のステップ
  7. よくあるご質問(FAQ)
  8. ルイかのう院 受診案内

1. 女性ホルモンとは(エストロゲン・黄体ホルモンの役割)

女性ホルモンとは、主に卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類を指します。これらは生殖機能だけでなく、骨・皮膚・心血管・脳など全身の健康に深く関わっています。

エストロゲンの主な働き
– 子宮内膜を厚くして着床の準備を整える
– 骨密度の維持
– 皮膚・粘膜の保湿
– 脳の働き(記憶・気分)への影響

プロゲステロンの主な働き
– 排卵後の子宮内膜を分泌期(着床適した状態)に変化させる
– 基礎体温を上昇させる(高温期の形成)
– 妊娠の維持

これらのホルモンは、脳(視床下部・下垂体)と卵巣の間でフィードバック制御されており、この連携がスムーズでないと生理不順・無排卵・不妊・更年期症状などが起こります。


2. 女性ホルモン検査で分かること

女性ホルモン検査は、以下のような症状・状況のアセスメントに役立ちます。

悩み・状況 検査で分かること
生理不順・無月経 排卵が起きているか、ホルモン分泌に異常がないか
不妊 排卵機能、卵巣予備能(AMH)、着床に関わるホルモン
更年期・閉経の確認 卵巣機能の低下度合い(FSH上昇・エストラジオール低下)
生理前の不調(PMS/PMDD) 黄体機能不全の可能性
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の疑い LH/FSH比の確認、テストステロン値
甲状腺機能異常(月経異常との鑑別) 必要に応じて甲状腺ホルモン検査も追加

3. 主な検査項目と基準値

下垂体ホルモン

項目 意味 主な基準値(目安)
FSH(卵胞刺激ホルモン) 卵胞の発育を促すホルモン 月経期:3〜14 mIU/mL / 更年期以降:高値
LH(黄体化ホルモン) 排卵を促すホルモン 月経期:2〜15 mIU/mL / 排卵前:急上昇
プロラクチン(PRL) 乳汁分泌ホルモン(高値で排卵障害の原因に) 非授乳期:6〜30 ng/mL

卵巣ホルモン

項目 意味 主な基準値(目安)
エストラジオール(E2) エストロゲンの主要型 卵胞期:30〜150 pg/mL / 排卵前:200〜400 pg/mL
プロゲステロン(P4) 黄体ホルモン 黄体期:5〜20 ng/mL(低値は黄体機能不全の可能性)

卵巣予備能(AMH)

項目 意味 参考値
AMH(抗ミュラー管ホルモン) 残存卵子数の目安 20代:2.0〜7.0 ng/mL(加齢とともに低下)

AMHは月経周期に関係なく採血でき、卵巣予備能(残り卵子数の目安)を把握するために不妊検査でよく用いられます。不妊が気になる方は不妊検査の流れもあわせてご参照ください。

注意:基準値は検査機関や測定方法によって異なります。必ず医師による解釈を受けてください。


4. 採血のタイミング(周期との関係)

女性ホルモン検査では、月経周期のどの時期に採血するかが非常に重要です。同じホルモンでも、時期によって正常値が大きく変わるためです。

検査目的 推奨採血時期
卵巣機能・更年期の評価(FSH・LH・E2) 月経開始から2〜5日目(低温期・月経期)
排卵確認・黄体機能評価(E2・P4) 排卵後7〜10日目(黄体中期、高温期中盤)
AMH(卵巣予備能) 月経周期に関係なく測定可能
プロラクチン(PRL) 午前中の安静時(食後・ストレス後は高値になりやすい)

初診でどの時期に来院すればよいか分からない場合は、受診前にお電話(058-214-6160)でご相談いただくか、まずは来院の上、医師が次回採血のタイミングをご案内します。


5. 保険適用と費用の目安

女性ホルモン検査の保険適用は、症状や病名があることが前提となります。

保険適用になる可能性が高いケース
– 生理不順(月経不順)の精査
– 不妊検査(婦人科的診断がある場合)
– 更年期症状の診断・治療
– 無月経・乏月経の精査
– PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の疑い

自費(自由診療)となるケース
– 症状のない健康診断目的の検査
– ブライダルチェックの一環(→ブライダルチェックで詳細を確認できます)

費用目安(3割負担の場合)

検査内容 概算(3割負担)
基本ホルモン検査(FSH・LH・E2) 1,500〜2,500円程度
プロゲステロン追加 +500〜800円程度
AMH(抗ミュラー管ホルモン) 保険:1,000〜2,000円程度 / 自費:3,000〜5,000円程度
甲状腺機能検査(TSH等)追加 +500〜1,000円程度

※上記は目安です。初診料・再診料・処方箋料等は別途かかります。


6. 検査結果の見方と次のステップ

FSHが高い場合

FSHの上昇は、卵巣が十分なエストロゲンを産生できていないため、脳が「もっと働け」と卵巣に過剰な信号を送っている状態を示します。更年期・早発卵巣不全(POI)などが疑われます。

LH/FSH比が2以上の場合

LHがFSHより著しく高い状態は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の一指標とされます。PCOSは生理不順・排卵障害・不妊の原因となります。

プロゲステロンが低い場合(黄体機能不全)

黄体期のプロゲステロン低値は、子宮内膜の着床環境が不十分な状態を示す場合があります。不妊・流産の原因となることもあります。

AMHが低い場合

AMH低値は卵巣予備能の低下を示します。低値でも自然妊娠できる場合もありますが、不妊治療の必要性や妊活のタイミングについて医師と相談することをお勧めします。

検査結果を受け取った後は、必ず医師の説明を聞き、次のステップ(治療・生活改善・追加検査など)を一緒に考えましょう。


7. よくあるご質問(FAQ)

Q1. 生理不順がなくてもホルモン検査は受けられますか?

症状がない場合でも、不妊の検査として、またはブライダルチェックや妊活前の確認として自費で受けることができます。ご希望の場合はご予約時にお伝えください。

Q2. 採血は何時に受ければよいですか?

プロラクチンは午前中の安静時が望ましいです。FSH・LH・E2・AMHについては時間帯より月経周期のタイミングの方が重要です。初診では医師が次回採血の時期・時間帯をご案内します。

Q3. ホルモン検査の結果は当日に分かりますか?

検査項目によって異なります。一部の検査は院内で当日に結果が出ますが、外部の検査センターに委託するホルモン項目(AMH等)は通常2〜4営業日ほどかかります。結果が出たら再診でご説明します。

Q4. 薬を飲んでいる場合でもホルモン検査を受けられますか?

ホルモン剤(ピル・HRTなど)を服用中の場合、検査値に影響が出ることがあります。受診の際は必ず服用中の薬をお伝えください。

Q5. 閉経後でもホルモン検査は意味がありますか?

はい、有意義です。閉経後の骨粗鬆症リスク評価、HRTの適応判断、更年期後症状の管理などに活用できます。年齢に関係なく、症状がある場合はご相談ください。


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ルイかのう院 受診案内

ホルモンバランスの乱れ、生理不順、不妊検査、更年期の確認など、女性ホルモン検査をご希望の方はルイかのう院へ。月経周期に合わせた採血のタイミングについても丁寧にご案内します。

ルイかのう院
– 所在地:〒500-8175 岐阜市長住町2丁目14(アクセス
– 電話:058-214-6160
– WEB予約:こちらから予約する


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