不妊検査の流れ|タイミング法・人工授精まで何ができるか — ルイかのう院
「妊娠を望んでいるけれど、なかなか授かれない」——そんな不安を抱えながら、どこに相談すればよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。不妊の原因は女性側・男性側・両方・原因不明と様々であり、まず検査で現状を把握することが大切です。岐阜市のルイかのう院は婦人科クリニックとして、不妊の初期検査からタイミング法・人工授精(AIH)までの初期対応を行っています。高度生殖医療(体外受精・顕微授精)が必要になった場合は、産婦人科として豊富な実績を持つ操レディスホスピタル(本院)と密接に連携してサポートします。
目次
- 不妊とはどんな状態か
- まず「検査」から始める理由
- ルイかのう院で受けられる不妊検査の内容
- タイミング法の流れ
- 人工授精(AIH)とは
- 操レディスホスピタル(本院)との連携
- 不妊検査・治療の費用と保険適用
- よくあるご質問(FAQ)
- ルイかのう院 受診案内
1. 不妊とはどんな状態か
一般に、「妊娠を希望して避妊せずに性生活を行っているにもかかわらず、1年以上妊娠しない状態」を不妊と定義しています(日本産科婦人科学会)。
ただし、年齢が高い場合(特に35歳以上)や、以前に不妊治療を受けたことがある場合、月経不順・子宮内膜症・過去の骨盤内炎症性疾患などの既往がある場合は、1年を待たずに早めに婦人科を受診することをお勧めします。
不妊の主な原因
– 女性側:排卵障害(無排卵・稀発排卵)、卵管閉塞・癒着、子宮筋腫・子宮内膜症、黄体機能不全など
– 男性側:乏精子症、精子無力症、無精子症など(不妊の約半数は男性因子を含むとされています)
– 原因不明:検査で明確な原因が見つからないことも30〜40%あります
2. まず「検査」から始める理由
不妊治療を始める前に、まず「何が原因で妊娠しないのか」を調べることが重要です。原因によって最も効果的なアプローチが異なるためです。
例えば:
– 排卵がしっかりできているのに卵管が詰まっている場合、タイミング法では妊娠できません
– 黄体機能不全(高温期が短い)がある場合は、排卵後の黄体ホルモン補充が有効なことがあります
– 男性側に問題がある場合は、ご夫婦で一緒に取り組む必要があります
検査を通じて原因を把握することで、無駄なく・無駄に傷つかずに妊活を進めることができます。
3. ルイかのう院で受けられる不妊検査の内容
ルイかのう院では、不妊の初期検査として以下に対応しています。
血液検査(ホルモン検査)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| FSH / LH | 排卵に関わる下垂体ホルモン |
| エストラジオール(E2) | エストロゲン値、卵胞の成熟状態 |
| AMH(抗ミュラー管ホルモン) | 卵巣予備能(残り卵子数の目安) |
| プロゲステロン(P4) | 黄体機能の確認(黄体期採血) |
| プロラクチン(PRL) | 高値は排卵障害の原因になることも |
| 甲状腺機能(TSH・FT4) | 甲状腺機能異常は不妊・流産の原因になることがある |
超音波検査(エコー)
経腟超音波検査で、子宮の形・大きさ・子宮内膜の状態、卵巣の状態(卵胞の発育)を確認します。子宮筋腫・卵巣嚢腫・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの発見にもつながります。
卵管通気・通水検査
子宮から卵管に気体や生理食塩水を送り込み、卵管の通り具合を確認する検査です。詰まりや癒着のスクリーニングとして行います(より詳細な検査はHSG:子宮卵管造影検査で行います)。
子宮頸部・膣分泌物検査
子宮頸管炎・クラミジア感染症・その他の感染症が妊娠の妨げになっていないかを確認します。
基礎体温の確認
2相性(低温期・高温期)のパターンから排卵の有無を確認します。受診前から基礎体温をつけておくと、診断の参考になります。
男性側の検査(精液検査)について
精液検査は泌尿器科での対応が基本となります。必要に応じて連携医療機関をご紹介します。不妊は夫婦の問題ですので、男性側の検査も早めに受けることをお勧めします。
4. タイミング法の流れ
タイミング法とは、超音波検査や尿中LHキットを使って排卵のタイミングを把握し、そのタイミングで性生活を行う方法です。不妊治療の最初のステップとして用いられます。
タイミング法の基本的な流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 月経5〜7日目 | 来院、超音波で卵胞の大きさ確認 |
| 月経10〜12日目頃 | 再来院、卵胞が18〜20mm程度に発育したら排卵近い |
| 排卵トリガー注射 | 必要に応じてhCG注射で排卵を誘発・タイミング指示 |
| 排卵後7〜10日 | 黄体期ホルモン確認(P4採血) |
| 月経予定日後 | 妊娠判定(尿検査または血液検査) |
タイミング法は一般的に3〜6周期を目安に行います。この期間内に妊娠に至らない場合、次のステップ(人工授精や高度生殖医療)を検討します。
排卵誘発について
自然排卵がうまくいかない場合、排卵誘発剤(クロミフェン・レトロゾールなど)を使用することがあります。排卵誘発は多胎妊娠のリスクを考慮しながら慎重に行います。
5. 人工授精(AIH)とは
人工授精(AIH:Artificial Insemination with Husband’s semen)は、精子を子宮内に直接注入する方法です。精子が卵子に到達する距離を短縮することで、妊娠の確率を高めることを目的とします。
人工授精が選ばれる主な場合
– タイミング法を3〜6周期試みても妊娠しなかった場合
– 頸管粘液が少ない・精子との相性(フーナーテスト異常)がある場合
– 軽度の男性不妊(精子の数が少ない・運動率が低い)がある場合
人工授精の流れ
1. 排卵の確認(超音波・LHサージ確認)
2. 当日朝に採精・精子を洗浄・濃縮
3. 細いカテーテルで子宮内に精子を注入(処置は数分程度)
4. 黄体期管理(必要に応じてホルモン補充)
5. 妊娠判定
1回あたりの妊娠率は5〜20%程度とされており(日本産科婦人科学会データより)、複数回のチャレンジが必要な場合があります。一般的に3〜6回を目安にします。
6. 操レディスホスピタル(本院)との連携
ルイかのう院は、婦人科クリニックとして不妊の初期検査・タイミング法・人工授精に対応しています。しかし、以下のステップが必要になった場合は、産婦人科・生殖医療の専門施設である操レディスホスピタル(本院)にスムーズに紹介・連携します。
本院へ紹介・連携するケース
– 体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)が必要と判断された場合
– 重度の卵管因子(卵管閉塞)がある場合
– 採卵・胚移植などの高度生殖医療が必要な場合
操レディスホスピタルは臍帯血バンクの中部地域最多実績を持つ産婦人科病院であり、高度生殖医療にも対応しています。ルイかのう院での検査・治療歴を本院に引き継ぎ、スムーズな治療移行をサポートします。
操レディスホスピタル 不妊治療ページもご参照ください。
7. 不妊検査・治療の費用と保険適用
2022年度から不妊治療の保険適用が拡大
2022年4月から、タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精など多くの不妊治療が保険適用になりました(条件あり)。
| 治療 | 保険適用条件 |
|---|---|
| タイミング法 | 保険適用(婦人科での管理が前提) |
| 人工授精(AIH) | 保険適用(6回まで/採卵ごと) |
| 体外受精・顕微授精 | 保険適用(年齢・回数条件あり) |
年齢・回数の条件(2024年現在の概要)
– 40歳未満:採卵から始まる治療を通算6回まで
– 40歳以上43歳未満:通算3回まで
– 43歳以上:保険適用なし
※制度の詳細は変更される場合があります。最新情報は厚生労働省または岐阜市窓口でご確認ください。
費用目安(3割負担の場合)
| 検査・治療 | 概算 |
|—|—|
| 初診(問診・超音波・ホルモン採血セット) | 5,000〜10,000円程度 |
| タイミング法(1周期管理) | 5,000〜15,000円程度 |
| 人工授精(1回) | 10,000〜20,000円程度(保険)|
8. よくあるご質問(FAQ)
Q1. 不妊検査はいつから受ければよいですか?
年齢に関係なく、「妊娠を希望して1年経っても妊娠しない」場合が受診の目安です。ただし35歳以上の場合は6か月を目安に早めに受診することをお勧めします。また月経不順・子宮内膜症の既往がある方は症状がある時点でご相談ください。
Q2. 夫(パートナー)は一緒に来院する必要がありますか?
必須ではありませんが、不妊の原因の半数は男性側にも関与するとされているため、できる限り早い段階でパートナーにも精液検査を受けていただくことをお勧めします。泌尿器科への受診が必要な場合、連携先をご案内します。
Q3. 不妊検査はどのくらいの期間かかりますか?
ホルモン検査・超音波検査は初診〜2回目の来院で概ね確認できます。卵管通水検査・排卵確認などを含めると、1〜2か月かけて一通りの検査が完了することが多いです。
Q4. 不妊治療中もルイかのう院で続けられますか?
タイミング法・人工授精まではルイかのう院で継続して対応できます。体外受精が必要になった場合は操レディスホスピタル本院へのスムーズな連携を行います。
Q5. 治療を始める前に確認すべきことはありますか?
受診前に基礎体温表をつけておくと診察の参考になります。また、月経周期・以前の妊娠・中絶の有無・既往症・服用中の薬などを整理しておくと初診がスムーズです。
関連ページ
- ルイかのう院 女性ホルモン検査ガイド — ホルモン検査の詳細
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ルイかのう院 受診案内
不妊の初期検査・タイミング法・人工授精はルイかのう院にご相談ください。検査結果をもとに、本院(操レディスホスピタル)への連携もスムーズに行います。一人で悩まず、まずはお気軽にご連絡ください。
ルイかのう院
– 所在地:〒500-8175 岐阜市長住町2丁目14(アクセス)
– 電話:058-214-6160
– WEB予約:こちらから予約する
監修・参考情報
- 監修:ルイかのう院 婦人科医師
- 最終更新:2026年5月
- 参考:日本産科婦人科学会「不妊治療のガイドライン」(https://www.jsog.or.jp/)
- 参考:厚生労働省「不妊治療の保険適用について」(https://www.mhlw.go.jp/)
- 参考:日本生殖医学会「生殖医療専門医制度」