Pregnancy Scan
当院の胎児ドック

操の胎児ドッグ

通常の妊婦健診に加えて、胎児ドック(精密超音波検査)を提供します。通常の健診が赤ちゃんの基本的な成長と健康をチェックするのに対し、胎児ドックでは、胎児の心臓や脳などの主要な臓器の詳細な構造を明確に確認することが可能です。
当院の胎児ドッグの特徴と考え
精密超音波検査の特徴
専門の医師により、胎児の微細な部分まで詳しく観察します。心臓や脳など、特定の臓器の発達を専門的にチェックし、内臓の奇形(心奇形など)を見つけることができます。
胎児ドックのメリット
事前に赤ちゃんの病気をチェックしておくことで、妊娠中を安心して過ごすことができ、適切な治療が受けられる病院に転院したり、病気や疾患について情報を集めることができます。
通常の妊婦健診との違い
妊婦健診で行う超音波検査では、「妊婦さんと赤ちゃんの健康状態」を確認しています。赤ちゃんの大きさや羊水量をチェックして、赤ちゃんが成長しているかを確認します。しかし赤ちゃんの病気までは、たった数分間の超音波検査では残念ながらすべてを診ることはできません。
経験豊富な医師による検査
長年、福井愛育病院病院長を務め、赤ちゃんの診察を専門にしてきた鈴木秀文医師が担当します。
お勧めする妊娠週数
妊娠22週から28週まで。希望があれば、28週以降も可能です(やや精度が落ちる可能性がございます)。
胎児ドックで何がわかる?
以下は超音波によって出生前にわかることで治療につながる可能性が大きい先天異常の例です
- 心臓の病気(約100人に1人)
- 水頭症(脳の中の髄液の通り道が狭くなることで、脳室が拡大する)
- 髄膜瘤(脊髄を包んでいる椎骨の一部が欠損して、神経が骨の外にはみ出してしまい神経損傷を起こす)
- 横隔膜ヘルニア(胸部と腹部を隔てる横隔膜に穴が空いていて、出生直後から赤ちゃんが呼吸できない)
- 動脈管依存性心疾患(赤ちゃんが泣くことで心臓から肺、もしくは全身への血液の流れが途絶えてしまう 大血管転位 肺動脈閉鎖 大動脈縮窄など)
- 消化管閉鎖(食道、胃、腸のどこかが狭くなり、お乳を飲むことができない 消化管の内容物が逆流して重篤な肺炎を起こす 食道閉鎖、幽門狭窄、小腸閉鎖、大腸閉鎖など)
- 水腎症(尿の通り道のどこかが狭いため腎臓の出口に尿が溜まってしまい、腎臓が圧迫される 生後頻回に尿路感染症を起こす場合がある)
費用とご予約について
当院での胎児ドッグの費用は、8,000円+税となります。
胎児ドックの予約は、直接お電話で承っております。早めの予約をお勧めしておりますので、ご希望の日時がある場合はお早めにご連絡ください。
注意事項
すべての異常や病気がわかるわけではありません。胎児の位置や向き、ママの子宮筋腫や胎盤の位置などによってみえない場合もあり、BMIが高いママは赤ちゃんがみえにくかったり、正しく結果が出なかったりすることもあります。
注意事項
心臓以外の頭部、胸部、腹部内臓等、あらゆる部分で先天的な病気は発生する可能性はあります。超音波でそれらの病気が全てわかるわけではありませんし、病的とも言えないような軽微な異常をみつけることは胎児ドックの目的ではありません。
胎児ドックでは事前に知っておくことで生後の赤ちゃんの治療に繋がるような病気が無いかどうかに重点をおいて超音波検査を行います。
胎児の向きやお母さんの腹壁の厚さなどによっては精度の高い検査が望めない場合もあることをご了承ください。また1回の検査では判断がむずかしい病気もあり、日を改めて再度検査をお願いする場合があります。