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Louis Kano Column

低用量ピル種類別ガイド|OC/LEP の違いと選び方

監修:操レディス ルイかのう院更新:2026.07.02

「ピルを始めたいけれど、種類がたくさんあってどれを選べばいいかわからない」「避妊目的と生理痛の治療目的では、処方されるピルが違うと聞いたけれど、具体的に何が違うの?」——そのような疑問を抱えて検索された方も多いのではないでしょうか。

低用量ピルは大きく OC(経口避妊薬) と LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬) に分類されます。同じ「低用量ピル」という呼び方でも、保険適用・目的・使用できるシーンがまったく異なります。岐阜市のルイかのう院では、お一人おひとりの体質・症状・ライフスタイルに合わせたピルの選択をサポートしています。この記事では、ピルの種類・成分・副作用・選び方のポイントを丁寧に解説します。

1. 低用量ピルとは

低用量ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)を組み合わせた経口ホルモン薬です。1960年代に欧米で普及し、日本では1999年に避妊目的の OC が、2008〜2010年代に治療目的の LEP が相次いで承認されました。

ピルが「低用量」と呼ばれる理由

エストロゲン含有量が 1 日 50μg 未満(多くは 20〜35μg)のものを低用量ピルと分類します。かつての高用量ピル(50μg 以上)に比べて副作用リスクが大幅に低下したため、世界的に標準的な処方薬となっています。

ピルの作用機序

  • 排卵抑制(ゴナドトロピン分泌を抑制)
  • 子宮頸管粘液を粘稠化(精子の通過を阻止)
  • 子宮内膜を薄くする(着床しにくい環境をつくる)

これらが組み合わさることで、99% 以上の避妊効果(正しく服用した場合)が期待されます。また、子宮内膜を薄くする作用が生理痛・過多月経の軽減に役立ちます。

2. OC と LEP の違い

日本では、低用量ピルは目的によって保険適用が異なる 2 つのカテゴリに分けられています。

項目OC(経口避妊薬)LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)
主な目的避妊月経困難症・子宮内膜症の治療
保険適用なし(自費)あり(月経困難症・子宮内膜症の診断がある場合)
代表的な薬剤トリキュラー、マーベロン、ファボワール などヤーズ、ヤーズフレックス、ルナベル LD/ULD、ジェミーナ など
処方要件医師の診察が必要医師の診察 + 適応病名の確認が必要
月経調節可能可能(ヤーズフレックスは 120 日間連続服用が可能)

ポイント: 同じ成分・同じ容量のピルでも、避妊目的の場合は自費、月経困難症・子宮内膜症の治療目的の場合は保険適用になることがあります。診察時に医師にご相談ください。

3. 世代別・成分別ピルの種類一覧

世代主なプロゲスチン代表製品特徴
第1世代ノルエチステロンルナベル LD/ULD(LEP)男性ホルモン作用がやや強め
第2世代レボノルゲストレルトリキュラー(OC)、ジェミーナ(LEP)標準的タイプ
第3世代デソゲストレル等マーベロン、ファボワール(OC)肌荒れ・ニキビへの影響が少ない傾向
第4世代ドロスピレノンヤーズ、ヤーズフレックス(LEP)むくみ・ニキビが気になる方に向いているとされる

ヤーズフレックスは最大 120 日連続服用が可能で、月経回数を大幅に減らせます。ジェミーナは 84 日連続または 28 日周期の選択ができます。薬剤の選択は個人の体質・既往歴・目的によって異なるため、必ず医師の診察のうえで処方を受けてください。

4. ピルを選ぶときの主なポイント

4-1. 目的を明確にする

  • 避妊のみが目的: OC(自費)
  • 生理痛・過多月経・PMS の緩和: LEP(保険適用の可能性あり)
  • 月経移動(旅行・試験など): OC または LEP どちらでも対応可能
  • 子宮内膜症の治療: LEP が第一選択となることが多い

4-2. 副作用の傾向で選ぶ

  • ニキビや多毛が気になる → 第3世代・第4世代
  • むくみが気になる → 第4世代(ドロスピレノン)
  • 不正出血を減らしたい → 医師に相談のうえ調整

4-3. 服用スタイルで選ぶ

  • 毎日決まった時間に飲める → どのピルでも対応可
  • 生理をできるだけなくしたい → ヤーズフレックスやジェミーナ(連続服用タイプ)
  • 旅行前など一時的な月経移動 → 処方薬の服用スケジュール変更で対応可能(要相談)

5. 低用量ピルの副作用とリスク

ピルには優れた治療効果がある一方で、副作用・リスクについても正確に把握しておくことが大切です。

服用開始後 1〜3 か月に起こりやすい副作用: 吐き気・頭痛・乳房の張り・不正出血・気分の変動など。多くは 2〜3 か月で落ち着きますが、継続する場合は医師にご相談ください。

まれに起こる重篤な副作用(血栓症): 深部静脈血栓症・肺塞栓症のリスクがあります。発症率は服用中の女性で約 3〜9 人 / 10,000 人・年(非服用者は 1〜5 人 / 10,000 人・年)と報告されています(日本産科婦人科学会、2020 年)。下肢の腫れ・痛み・息切れが現れた場合は直ちに受診してください。

6. 服用前に確認する禁忌・注意事項

以下に該当する方はピルを服用できない場合があります。必ず問診時に医師にお伝えください: 血栓症の既往・35 歳以上での大量喫煙・重度高血圧・前兆を伴う片頭痛・重篤な肝機能障害・乳がんの既往・妊娠中など。詳細は受診時に医師がご確認します。

7. ルイかのう院でのピル処方の流れ

初診では問診票の記入 → 内診・血圧測定 → 医師とのカウンセリング(目的・副作用への懸念など) → 処方・服用説明の順で進みます。飲み始めのタイミングや飲み忘れ時の対処法も丁寧にご案内します。継続処方は通常 3〜6 か月に 1 回の定期受診が必要です。

8. FAQ

Qピルを飲み始めると太ると聞いたのですが本当ですか?+

現在処方されている低用量ピルで体重増加が必ずしも起こるわけではありません。第4世代のドロスピレノン配合ピル(ヤーズなど)は抗ミネラルコルチコイド作用によりむくみが軽減される傾向があります。体重の変化が気になる場合は医師にご相談ください。

Qピルを飲み忘れた場合はどうすればいいですか?+

飲み忘れに気づいたらすぐに 1 錠服用し、次の錠剤は通常どおりの時間に服用します。12 時間以上空いた場合や複数回飲み忘れた場合は避妊効果が低下する可能性があるため、コンドームなど他の避妊法を 7 日間併用してください。詳細は処方時にご説明します。

Qピルを服用中に妊娠を希望した場合はどうすればいいですか?+

服用を中止すれば通常 1〜3 か月以内に自然な月経周期が戻り、妊娠が可能な状態になります。中止後すぐに妊娠を試みても、ピルによる胎児への影響は報告されていません(日本産科婦人科学会)。中止のタイミングは医師と相談して決定することをおすすめします。

Q生理痛がひどい場合、保険でピルが処方されますか?+

月経困難症または子宮内膜症の診断がある場合、LEP(治療目的ピル)を保険適用で処方することが可能です。診察・検査のうえ判断しますので、まずはご受診ください。

Q岐阜市在住でなくてもルイかのう院を受診できますか?+

はい、受診いただけます。岐阜市外からお越しの患者様も多数いらっしゃいます。アクセス方法はアクセスページをご確認ください。

9. 関連ページ・受診案内

ピルに関連するお悩みについては、以下のページもあわせてご覧ください。

ルイかのう院へのご予約・お問い合わせ

ピルの種類や自分に合った選択肢についてご不明な点は、ルイかのう院の医師に直接ご相談ください。

監修・最終更新

  • 監修: 森 美奈子(産婦人科 / ルイかのう院 院長)
  • 監修コメント: 生理にまつわる悩みや避妊の相談はいつでも受け付けています。気軽にご相談ください。
  • 最終更新: 2026年7月
  • 参考資料:
  • 日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」(2020 年改訂版)
  • 厚生労働省「経口避妊薬(低用量ピル)に関する情報」
  • 日本産婦人科医会「低用量ピル・LEP の適正使用に向けた情報提供」

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